スコットランド・グラスゴー発 , May 30, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- クラウドネイティブネットワークインフラのプロバイダーであるマベニアは、事業者のスリーUKおよびオープンソースソリューションの世界的プロバイダーであるレッドハットとの協力により、グラスゴー市中心部で5Gの非独立型O-RAN準拠スモールセルの性能メリットを実証することに成功した。
都市の密集環境におけるオープンRANのこの画期的な英国初のトライアルでは、この環境において従来のベンダーの旧式マクロセルと並行してO-RAN準拠のスモールセルが初めて実地展開され、高品質のカバレッジと追加容量を提供することで、トラフィック渋滞を大幅に緩和する。 このトライアルの初期段階では、1日に最も混雑する時間帯に4Gと5Gの両方の速度が倍増し、スリーUKの5Gの速度はトライアルエリア全体で520Mbpsという驚異的な数値に達した。 容量の向上は、周辺サイトのパフォーマンスとユーザー体験のさらなる改善にも貢献した。
グラスゴー市中心部での18カ所にのぼるライブサイトのトライアルが成功した後、このプロジェクトは最終展開フェーズに入り、オープンRANスモールセルサイトの総数は34カ所になる。
マベニアがスリーUK向けに展開するスモールセル高密度化レイヤーは、SCONDA (密集地域における小セルO-RAN、Small Cells O-RAN in Dense Areas) プロジェクトの一環として提供されるもので、英国政府の科学・イノベーション・技術省 (Department for Science, Innovation and Technology: DSIT) が支援する重要なコネクティビティ・イニシアチブである。 このプロジェクトは、交通量・人通りが多い都市環境において、既存の従来型インフラと完全な分散型オープンRANアーキテクチャの統合を初試行するもので、英国におけるオープンRANの重要な一歩となる。
マベニアは、クーバネティス (Kubernetes) を搭載した業界有数のハイブリッドクラウドアプリケーションプラットフォームであるレッドハット・オープンシフト (Red Hat OpenShift) 上で動作するオープンビーム (OpenBeam) スモールセル無線を含む、完全な4Gおよび5G O-RANソリューションを提供している。 マベニア4Gおよび5Gスモールセル無線は、グラスゴー市随所の街灯に配備され、マクロトラフィックをオフロードし、マルチベンダー、マルチテクノロジーの困難な無線環境内で、ネットワークパフォーマンスの自動化を可能にする。 スリーUKは、レッドハット・オープンシフトを活用してオープンvRANネットワークを構築・提供しており、スリーUKの既存の4Gコアに統合され、事業者の従来のRANと並行して運用されている。
マベニアのクラウド・AI担当SVPであるブランドン・ラーソン (Brandon Larson) は次のように述べている。「このネットワーク高密度化プロジェクトは、マベニアによって構築されたオープンRANレイヤーが、英国で最も多忙な都市の1つで、スリーUKとそのお客様のニーズに、効率的かつ効果的にお応えできることを実証しています。 当社のソリューションは、5Gの速度を倍増させ、測定可能な容量増加を実現し、素晴らしい利用者トラフィックのハンドオーバーを達成しました。 これは、オープンRANを従来のベンダーと完全に統合できることを力強く実証しています。コスト削減と柔軟性をもたらし、世界中の無線ネットワーク設計チームの注目を集める画期的なものです。」
スリーUKのチーフネットワークオフィサーであるイアン・ミリガン (Iain Milligan) は次のように述べている。「マベニアとレッドハットは、高密度の都市環境という現実世界の複雑性に取り組む英国初のオープンRANトライアルであるこの画期的なプロジェクトでの、抜群のパートナーです。 限界を押し広げ、オープンRANのアプローチがネットワーク設計と展開にとって非常に価値のあるものであることを証明できました。」
同氏は次のように付け加えている。「都市部での展開には、農村部とは異なるレベルの技術的・運用的な課題があります。 利用者に測定可能な改善を提供しながら、旧型のシステム、セキュリティレイヤー、進化しつつあるソフトウェアとの統合にも対応する必要がありました。 このトライアルの結果は有望で、都市におけるオープンRANのさらなる拡張と最適化のための強力な基盤となります。」
レッドハットのグローバル通信事業エコシステム担当バイスプレジデント、オノレ・ラブルデット (Honoré LaBourdette) は次のように述べている。「レッドハットとマベニアは、サービスプロバイダに最適化されたオープンRANソリューションを提供し、ネットワーク性能の向上と次世代の5Gユースケースの開拓を実現するというコミットメントを共有しています。 マベニアと協力して、レッドハット・オープンシフトを搭載した統合型5Gスタンドアロン・オープンRANソリューションを導入することで、スリーUKがグラスゴー市における顧客体験の向上と運用の能率化を実現するようお手伝いできることを嬉しく思います。」
この最新の導入により、マベニアとレッドハットは、10年にわたる実績豊かな協力関係を活用して、モバイルネットワーク事業者にキャリアグレードの通信事業者向けクラウドソリューションを提供し続けている。 レッドハット・オープンシフト上のマベニアRANのワークロードは、モバイルネットワーク事業者にとって魅力的な価値提案を提供する。
レッドハット・オープンシフトを使用してマベニアが提供する主な利点は以下の通りである。
編集者への注
SCONDAプロジェクトは、スリーUK、マベニア、AWTG、フレッシュウェーブ (Freshwave)、PIワークス (PI Works)、5Gスコットランド・センター (5G Scotland Centre)、アクセンチュア (Accenture) とのパートナーシップであり、グラスゴー市議会 (Glasgow City Council) の支援と英国政府の科学・イノベーション・技術省 (DSIT) からの資金援助を受けている。
スリーUK、英国初のオープンRAN展開でグラスゴー市中心部の通信速度を2倍に向上
スリーUKについて:
ハチソン3G UK (Hutchison 3G UK Limited) は、スリーUKの名称で運営されている、英国レディングに本社を置く英国の電気通信会社である。 ケイマン諸島の有限責任会社であり、香港に上場しているCKハチソン・ホールディングス (CK Hutchison Holdings) の間接完全子会社である。 スリーは英国第4位のモバイルネットワークオペレーターで、2024年11月時点で約1,090万人の加入者を有する。 詳しくは、https://www.three.co.uk/を参照されたい。
マベニアについて
マベニアは、AIを導入したクラウドネイティブな環境配慮型ソリューションで現在のネットワークの未来を構築しており、通信事業者が5Gのメリットを享受し、インテリジェントで自動化されたプログラム可能なネットワークを構築できるよう支援している。 Open RANのパイオニアとして、そして実績ある業界の「革新者」としての同社の受賞歴もあるソリューションは、世界中のモバイルネットワークに自動化と収益化をもたらしており、世界の加入者の50%以上に相当する、120ヵ国以上300社以上の通信事業者のソフトウェアネットワークのトランスフォーメーションを加速している。 詳しくは、www.mavenir.comを閲覧されたい。
Red Hat、Red Hatのロゴ、およびOpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.またはその子会社の商標または登録商標である。
マベニア広報窓口:
エマニュエラ・スピテリ (Emmanuela Spiteri)
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